キン肉マン 
マッスルタッグマッチ 


あの『キン肉マン』がゲームになるというのを知った私はものすっごく楽しみにしていました。

当時、小学生で金のなかった私はジャンプこそは買わなかったものの、従兄弟の家でコミックスを読みふけ、毎週日曜日には眠いのを我慢して朝10時には4チャンネルでアニメのキン肉マンを見て、ガチャガチャのキン消しも集めまくっていたのです。それだけキン肉マンにハマっていたのですから、ゲームにかける期待はとても大きかったのです。

『一体、どんなゲームになるんだろう?』『あのキン肉マンがゲームになるんだからすごく面白いだろうな』と、平成10年12月20日に行われたスプリンターズステークスの本命馬だったタイキシャトルのように決して期待を裏切らないだろうという絶対的な確信を持っていました。

そして手に入れたときはドキドキしなから家に帰り、ファミコンの電源を入れました。『あのキン肉マンが自分で操れる!』スタート画面を見たときには胸の鼓動は止まりませんでした(笑)。

しかし!

そのゲーム内容は、スプリンターズSで3着に破れたタイキシャトルの如く私の期待を裏切ってくれました。

『チン!』とゴングが鳴るだけの味も素っ気もないBGM(と言うより、今考えてみればBGMなんてモンはあったんか? あのゲームに)、世辞にも上手く出来たとは言えないキャラクター達,単純な攻撃,ミート君の投げる光るボール(正式名称ド忘れ)を取れば100%勝ちという駆け引きもクソもあったもんじゃないというゲーム内容に小学生だった私は唖然としたものです。

確かに私の期待が大きすぎたのかもしれませんが、自分の想像していたものと全く違っていたその出来具合に愕然としました。金の自由がきかない小学生の頃ですし、ショックは大きかったです。かといって、中古ショップに勝手に売るわけにもいかなかったし本当に困ったものでした。

結局は我慢して『ああ、これがキン肉マンのゲームなんだ』と半ば諦めてゲームをしていました。

の『キン肉マン マッスルタッグマッチ』こそが、私が生まれて初めて体験した『クソゲー』だったのです。

キャラクター目当てにゲームを購入すると痛い目にあうという良い(?)見本です。皆様も気を付けてくださいね(言われんでも分かっとるわ!!!)

私がランク付けをすれば、このゲームのクソゲー度は…                  

AA+